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ウエガイト建築設計事務所

使い続けることの大きな意味

よく、薪ストーブはエコロジカルな暖房器具といわれます。もし薪ストーブを継続して使うことができれば、間伐材などの未利用森林資源を有効に使うことができ、ゆくゆくは林業全体を盛り上げていける要素を持っているからです。薪ストーブの魅力は皆さん充分ご存じだと思いますが、手がかかる暖房器具でもあります。スイッチ一つで火がつくわけではありませんし、薪の補充や煙突のメンテナンスも必要です。薪ストーブを設置するにあたって大切なのは、さまざまな世話や手入れを含めて薪ストーブを楽しんで使い続けられるか、ということだと思います。もし薪ストーブの設置をお考えでしたら、まずサスティナビリティ=長く使い続けられるかどうかを考え、じっくり判断していただきたいと思います。人は楽しいと感じられれば、どんな事でも長く続けられるのですから。

エコとサスティナビリティと循環と

環境から建築物を考える建築家として、私はエコロジーにはサスティナブルな循環が欠かせないと思っています。薪ストーブがエコだと言われるのは、燃料となる薪から出る二酸化炭素は、その木が成長する過程で空気中から取り込まれたもので、それ以上の量の二酸化炭素は出さないからです。そしてその二酸化炭素はまた樹木に吸収され、循環していきます。さらに「薪」という燃料が、実に単純な加工工程でできていることにも関係しています。そもそも薪に利用されてきた木材は、森林を健康な状態に保持するために間伐したものでした。つまり森が生んでくれた木材と言う資源を人が少しずつ分けてもらって暖をとってきたのです。同じ木質バイオマス=材木由来の有機性資源として上げられるチップやペレットは、それぞれの形に加工するために大きな専用のプラントが必要であり、流通させるためには販路を整備しなければなりません。もしこのサイクル作りに失敗すれば、それこそハコモノに頼ったあげくの環境破壊に繋がってしまいます。一台の小さな薪ストーブの、炎の後ろに広がる大きな自然の循環を今一度見直してみてはいかがでしょう。

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